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 整理とは、捨てること

H1 自分の問題やら考え方を整理しなさいといつも先生はおっしゃっていますが、なかなかできないところです。結局、誰も整理なんかしていないじゃないですかと、以前、みんなが叱られたこともありました。
佐藤 それは、自分を壊すのが嫌だからですね。今の自分を守りたいからなのです。
壊すことを恐れて、なかなか整理が進まないのだろうとわたしは思ってみています。
H2 わたしも自分のことばかり考えていました。幸せの壁が、自分にとってのバカの壁なのだということでした。それで、悪循環してしまいました。
佐藤 悪循環するのが、脳の特徴でもあるのです。
では、どうぬけるか。というより、どうつなげるか。
全然別な次元から、いろんなことを想像してみて、その世界をひとつひとつかさねてみたらいいのです。重ならないところは、なぜだろうともう一度考え直してみたらいい。
H2 垂直にみるということですね。
佐藤 そうですね。ただ垂直にみるというのもひとつの表現の仕方です。
現実の意識のままではなく、違う次元の意識からみるということを言い表したいので、そのように表現したのです。
それを現実の時間のある、限られた現実とてらしあわせて、ひとつひとつ重ね合わせてみると、いったりきたり、思考がエレベータにのっているようにでたりはいったりしていると、こんなことではなくて、もう少し画期的なことはないだろうかとだんだんと考えるようになります。
そうすると、垂直的にものをみるというものがわかってきます。
N わたしがいらいらしてくるのはここなんですよね。
先生はそうおっしゃるけれど、垂直になんて、そう簡単にいかない。どうしたら垂直にいくのでしょうかというところです。
佐藤 それは、みんな、自分の希望を達成することだけで、捨てることをまだ覚えないからです。
捨てて、捨てて、捨てて、大事なものがわかれば、はじめて、瞑想とはこうなのか。そして、そのときは、自分がどのような境遇になっていても、心は天にいるように感じるでしょう。
全部、捨てるということに気がついたら、その人は悟りの、本当の瞑想の入り口にたっているのです。
捨てるということを忘れて、達成するために行をしているからです。
整理をしてくれというのは、なにを 捨てたらいいか考えることなのです。
何も、この世のあらゆる物を捨て去って出家しなさいということではないですよ。
けれども、なかなか、そこに飛び込むのが怖くて、飛び込めない。
整理ということは、なにを 拾うか、何がのこるかではなくて、捨てなさいということなのです。
ほんのゴマ粒のような自分が残るだけだから、こんな気安いことはない。自分はゴマ粒のような人間だったとわかったならば、自分がなにをしたらいいか即、わかってくると思います。

2004年4月2日

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