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| 先生 | 祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色。盛者必衰の理をあらわす。というは何を表しているのですか? |
| N | 無常を。 |
| 先生 | 沙羅双樹の花は、満開に開いたまま、ぽろっと落ちる。桜の花のように、風が吹いて、花びらが散っていくのではない。栄えたままぽとんとおちていく。 そういうふうに、切り口をまず教える。 いさぎいいと言っても、桜とは違う。同じくぽとんと落ちるのは、椿の花だってそう。 だから、いろんなものを知って、沢山あるなかで、似ているけれど、否なるもの。そういうことを見る目がないうちは、いくら行法をいってもわからない。 そこを、丸暗記しても、沙羅双樹の花も知らなかったら、実生活のなかに利用できない。 古事記の神様というのは、実生活のなかにも利用できる。 平家物語の冒頭のように、実生活のなかに、自分がしみじみと感じてわかるような、そういう感受性の強い人間だったならば、いいけれど、そうでなかったら、自分のレベルにあわせて、自分の都合のいいように理解する。 |
| N | 自分の器のなかの水を捨ててから教えを受けなさいといいます。 |
| 先生 | 器の中の水というのは何だろうと、それすら理解できないとしたら。 それは行に対する思い込みなのですけれど。 |
| N | 先生はそれを既成概念とおっしゃっていたのですね。 |
| 先生 | そういうことを、冒頭において、行にはいらないと。 自分で言葉にできない、上手に表現できないなと思ったら、あなたの行の世界もまだまだ、理解していないから、霊的な次元もはっきり顔をださないのでしょう。 自覚、認識できないということです。 |
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