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 自己保存

生徒A 大きな煩悩の流れ全体をみて御覧なさい。善悪二元的なところばかりから自分をみているようでは、まだまだといった言葉がありますが、これと自分を整理する意識を保持するといった教室でおっしゃる言葉とどうつながっていくのか、まだまだ理解が足りないようです。
佐藤 A君が自分には理解できないと言っています。
脳の図を描いてください。
大脳新皮質はこの世での社会性の部分です。
真ん中は大脳辺縁系、感情のでてくるところです。本能的に感情がでるところ、何か、むしの好かないというような感情がでるところです。
でも、いつもは理性でおさえています。理性でおさえているから先生の話がよくわからないのです。
さまざまな感情がわいてきても、理性のところでこういう感情はいけないと、自分で選別しながら使い分けていくから、本当の自分がみえてこなくなるのです。
その下は生命維持のところです。
そこは根源的な、命を守るという部分です。
最もエゴともいえる部分です。自分の身を守ることだけをしています。
そこの、自分を守るために本能的にやっている自分の姿をみないで、好き嫌いという感情だけで物事を考えたり、理性の中でいつもいつも自分をみていたりでは、本当の自分の個性というか、本当の意味のカルマはわかりません。
自分を守るということは、純粋なことです。理性からみたら、すごくエゴ的なことですけれど、生命というところからみたら、本当に純粋なのです。
だから、そこまで深く自分をみなければ駄目なのです。
そのためには、もっと整理をしておかなければなりません。
いつも自分の理性の中で、仕事をしています。上司によく思われよう、まわりの人たちによく思われよう、敵をもたずに上手にやっていこうと思ったりしています。
自分は何でそういうふうにしているのか。強がってしているのだけれど、結局は弱い自分であったのだ。そういうところをもっと整理しなさい。
それが整理です。
整理したら、今度は意識の保持をしなさい。
感情がでてきたら、その感情に負けずに、じっとそこのところをおさえてみていなさい。そこから目をそらしては駄目です。
これが自分のいやなところだということは、本能的にわかっていても、そこから目をそらさずずっとそこをおさえておきなさい。
そうすると、そこから本能的な自分のビジョンがでてきます。
外から、イメージをつけるのではなくて、なかから、本物がでてきます。
自分を守ろうとする、純粋な根源的なものがみえてきます。
そのために、自分はこういう進化をしたのだ。
こういう感情が先立ってでてくる。それではいけないと思って、理性的な三階建ての脳をもったのが人間です。
そして人間というのはこうあるべきだ、社会的には、地球的にはこう考えるべきだと大きく進化していったのが、今の社会なのです。
そんな社会のところで嘆き、悲しんでいたってどうしようもない。
だから、感情がでてきても、これがわたしの欠点かと思ったら、そこから目をそらさずにそこをじっと見ていなさい。
瞑想ではそのままおさえておきなさい。そうすると、なかから本当の意味の自分がでてきます。本当の意味がわかってきます。それを意識のレベルをおさえておきなさいというふうにいったのです。
善悪二元的と意識の保持がつながらないという。
生命維持、根源的なものは純粋に自分を守るだけのことですから、善悪を考えていたのでは、本当の自分はわかりません。
自分を守ろうとする純粋な気持ちはわからないでしょう。
そこには、感情もなにもないのです。
善悪を超えたところ、生命維持という、生物ならば全部がもっているそこから、ものを考え、自分を見てごらんなさい。
意識の保持ということは、どんな感情がでてもそのまま見るということです。理性や何かでかっこいいところだけをみつめて、そこにイメージを加えて、プラス思考だなんていうことではありません。そんなので自分は変わるはずはないのです。
善悪を超えたところまで自分をつきつめてみる。
それはそんなに苦しいことではありません。みるということは、ただただでてきたものをおさえておけばいいのです。
無意識のところをじっとおさえておけば、ビジョンがみえてくる。それが善悪を超えたところ、と表現するのです。
いいことをしなさい、悪いことをしないという道徳的なことではなくて、根源的なことなのです。
ただ、聞いているとわかったようなつもりになっても、家に帰ると忘れます。でも、メールで疑問をだして、確認すると本当に理解することができます。
A君のいったところは、みんなも一番、わかりにくいところかなと思います。
Bさんはよく理解していましたね。
A君はこの世でとてもハードに生きていますから、欠如しているところが多い。それは職業的なことです。
ストレスが多いからなのですね。
そうか、自分は強そうにしているけれど、本当は弱虫だったのかということに気がつけば、それほどストレスにはならなくなるでしょう。自分にも慈悲の心がわいて、このへんでよかろうという、受け入れることもできるようになります。
理想のようでなければいけないという、心も消えていきます。
そういうときは苦しいですね。
そこを表面だけのところでやっていれば、三年たってもなかなかわかりません。
でも、遅いから悪いとか、早いからいいということではないのです。
現実の生活をしながら、掘り下げていくのです。
百人いれば百通りの瞑想があるのです。
自分をよく見つめてください。
こうあるべきだというふうにはわたしは決めつけませんから。

2001年10月30日



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