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| 先生 | 昔、わたしもわたしの先生の前に座ったときのことです。 こういう机があるから、茶碗や、灰皿みたいなものも、みんな置けるのだよと先生がおっしゃった。 訳のわからないことをおっしゃる人だなと思いながら、わたしは聞いていました。 もっと深いところには、もっと深いものがあるのだ。 そういうものがみんな層になっている。 この世で花を咲かせたのは、自分がこうありたい、ああありたいという姿がこうなったのです。それには、こういう土台になる世界があるのです。 |
| S | 何だか、支えてくれている世界はあるのだなと感じてはいるのです。でも、それ以上は。 |
| 先生 | あるのだなと思ったら、あるのだなという意識をそのままにしておいて、感情を波立たせず、何の対応もせず、じっとこの一点を見つめるのです。(テーブルの
上に皿が三枚、接するように置いてある、そのすき間の三角形をさして) その時は、その世界は三角形にしか見えません。その三角形を信じて、自分は何かの一端を見ているのだろうと信じていればいい。 そうすれば、ものはものの世界、いつかは消滅してなくなるのだから、その三角じゃなくて、土台の世界がわかってきます。 じっと見つめるといっても、一年も十年も見つめられない。 三角形のそれが意識のなかにできたならば、いつも、いつも一定時間そこに集中しなさい。 三年たち、五年したら、皿の方の世界は始終動いていて、ひとつの環境を作っているだけで、そちらに焦点をあてて見ていたのでは自分はなりたたない、その三角形の世 界こそ本当の世界だと気がつきます。 そうすると、こういう皿がなくなったようにわかってくるのです。 お滝にはいったときの、あの感じというもので、瞑想し、仕事をする。 そういう意識を使っていると、こういうものは、いつか消えるものだとか、始終変わっていくものだと気がつきます。 現実の生活も一生懸命に清めて、無駄のない、万人に好感のもたれるような、尊敬されるような生活をしていなさい。 表裏のないような生活をしなければ駄目なのです。 そしたら、あっという間に理解できます |
| 本のご紹介のページもご覧下さい 『滝行 − 大自然の中、新しい自分と出会う』 『瞑想から荒行へ − 意識変容をめざして』 |